UVREworldの魅力と言えば、ライブでのボーカル・TAKUYA∞さんの熱いMCです。
時にはオーディエンスを熱くし、時には泣かし、時には誰かを刺激するようなMCが基本です。
私が初めてUVREworldを知ったのはフェスですが、やはりTAKUYA∞さんのMCが衝撃的だったことが、のちにUVREworldがほっとけない存在になった大きな要因です。
熱くするMC
曲に入る前に自分のエピソードなどを交えて、これから始まる曲につなげることが多いですが、その布石とも言えるMCが男どものツボをグッと抑えた熱い内容ばかりなのです。
何回からライブに通っていると、ある程度はテンプレということに気づきますが、徐々にいうことが変わっていったり、本人の気持ちの変化に従って大幅に変化していくのです。
TAKUYA∞さんは毎日とんでもない距離のマラソンを自分に課してますが、その理由について「ここでてっぺん取るために決まってんだろ!」と毎回叫びます。
UVREworldを頂点に突き動かすために、本人たちがどれだけ努力してるのか、簡潔に伝えるのが上手いのです。
さらには、見てるファンを痺れさすようなMCも得意なのです。
「下手くそな生き方でもいいから、大好きなものから目を離すなよ!」
「人生だってなんだって、苦しくなってからが勝負だぞ」
自分らが音楽に対してどう在りたいか語ることはもちろん、苦しんでるファンの背中を押し、熱くさせるMCも得意なのです。
泣かせるMC
TAKUYA∞さんのMCは人を熱くさせるだけでなく、泣かせるような内容も時に語ります。
いろんな境遇の人がいることを理解して、いろんな苦しむを抱えた人に向けて語るのです。
「自分達のライブで辛い思いさせるの嫌なんだ。だから体調悪い時は後ろで観ててくれ・・・それでも絶対届くように歌うから・・」
「泣くのは一人でもできる!笑うのは一人じゃ無理や。話しかけて返事がくる、それだけで一人じゃない」
転売屋のせいでチケットが取れないファンが続出した際には、自ら転売チケットを買い、転売屋と直接取引したという行動も、本気でファンのことを考えているからこそ。
真剣にファンの気持ちを考えたんだろうなと思うMCの数々には、TAKUYA∞さんのアーティスト像だけでなく、繊細で心配性な優しい人間性までもを表現してると思います。
まず、作る曲自体にTAKUYA∞さんのファンへの切なる思いが隠されています。
前にテレビで曲を作ってる段階で、ライブでの語りが出てくるようなことを言っていたのを覚えてます。
ただその曲の説明を演奏に前に語っているだけのようなものですが、自然に泣かせる名MCと繋がっていくのです。
素敵なMCの裏にはTAKUYA∞さんには、とても合理的な生産力があるのです。
怒らせるMC
もともと偏見の塊で、本人たちのやりたいようにやれなかった過去があるUVREworldですが、ここ最近の快進撃は目を見張るものがあります。
色々と辛かった時期のことを、時には攻撃的なMCで語ることがあるのです。
曲を聴いてるだけでも、「あぁ、これは怒りのテイストだ」と分かりますが、ライブでは案の定、その怒りをきっちり表現されます。
曲のアプローチとは違う話にはなりますが、時には他のアーティストの顰蹙を買うような際どいMCもあります。
最近だと2018年のビバラでのMCが有名ですね。私は現場にいたのでビックリしました。
(この一年前はビバラに参加した男性ファンの迷惑行為の報道にUVREworldの名前だけが使われてたという。。笑)
TAKUYA∞さんが「生ぬるいバンドが許せない」と語り、孤独に頑張ってきた自分らの境遇を重ね、馴れ合いばかりしてる若手出演バンドに対して苦言を呈してるような発言をしたのです。
その発言の矛先は具体的にどのバンドを指してるのかわかりませんでしたが、その場にいたオーディエンスは同じステージで出演予定であったオーラルやKEYTALKあたりを連想したことでしょう。(オーラルとKEYTALKは世代が近くて仲良し)
案の定、大トリとして登場したオーラルは、ライブの途中のMCにて、ボーカルの山中さんが「世代交代がしたいんです。UVERのTAKUYA∞君も言ってたけど、生温いロックバンドが嫌いって。そういうこと言われるのが一番ムカつくんだよぉー!若手の俺たちが先輩をぶっ潰しにかからないといけない!」と発言したのです。
この発言を巡ってオーラルファンとウーバーファンがそれぞれの見解をツイッターなどで語るなど、小さくも拡散されました。
ライブの後にオーラルの山中さんはTAKUYA∞さんの元に謝りに行ったそうですが、その後のTAKUYA∞さんのブログでは腑に落ちてないようなことを綴っていました。
熱すぎて、時に誰かを刺激してしまう、それもそれでUVREworldの魅力の1つだとは思います。今の時代、多バンドを巻き込んでハプニングを作れるバンドも少ないですから。